ちょうど先日ネットニュースで大騒ぎだった俳優の成宮寛貴さんの芸能界復帰報道。
ああいう形で芸能界を引退してオランダに移住した彼が、
「今更日本で俳優活動をする理由なんかあるのかな〜?」
なんて少し引っかかるところはあったけど、”ドラマ相棒で復活する”という辺りがなんともリアルですっかり信じちゃっていました。
それが今朝、成宮寛貴さん本人がSNS場でハッキリと
「これフェイクニュースですよ。」
と報道内容をキッパリ否定。

なんでフェイクニュースに騙されるのか!?
日頃から情報リテラシーが高いと思っている人でも、圧倒的に知識が不足しているジャンルのフェイクニュースには引っかかりやすい。
どうやら私たちの脳みそは想像以上に騙されやすいそうです。特に何度も繰り返し触れた情報に対しては勝手に信頼性をUPさせてしまうそうです。
こうした現象を「真理の錯誤効果」というようです。
まさにTVなんて代表的な例ですよね。特にワイドショーなどで語られるエセ情報を盲信したり、TVで露出の高い芸能人や政治家が選挙に強いのもこの「真理の錯誤効果」が効いているんでしょうね。

「真理の錯誤効果」についてはこちらのWEIRDの記事の内容が非常に参考になりました。↓
参考:「ウソ」も繰り返して言えば、「真実」になる──トランプ大統領の発言と「真理の錯誤効果」についての考察
時間のない方の為に要点をまとめました↓
「真理の錯誤効果」とフェイクニュース
- デマは恐怖につけこむわけではない。これまで聞いたことのあるほかの話とどこか似ているため、それが真実だと脳がほぼ自動的に解釈してしまう。
- 同じ文言を何度も繰り返していると、そのうち事実とは関係なく「真実」として受け入れられ始める。
- 説得力があるデマには、わずかな真実が含まれている
- デマは単純な脳の構造に働きかける。
- 親しみを覚えたものごとを真実に感じさせる、人間の論理的思考の欠陥。
ちょっと昔だと、情報収集そのものが一般人には馴染みがない行為だし、ハードルが高かったので、1日で触れる情報量は今の比較にならないくらい少ないんですよね。
TVやラジオを持っていない一人暮らしの男性なんて、下手したら新情報のインプットがほぼ無い日なんてざらにあったでしょうね。
それが今や受け身でも無限とも言える情報を24時間、絶え間なくメディアは私たちに送りつけてくるわけでして・・・・
成宮寛貴さんのフェイクニュースに限らず、一々精査できるほどの脳のキャパが残っておらず、処理が追いつかないんですよね。
疲弊した瞬間をついてフェイクニュースが飛び込んでくるワケですね。
芸能人の復帰報道が真実かどうか!?なんて正直私の人生における影響なんてほぼ無いんですが、問題なのが「これフェイクニュースじゃね!?」っと勘ぐる思考が停止していたという事実が怖いんですね。

スマホやTVを捨てて山奥で数週間生活したら大分脳みそがリフレッシュされそうですが、いきなり仙人になる勇気はないdeath!!
とりあえずは無条件に無駄情報が入ってこないように、パソコンやスマホの設定をいじるところから始めよう....。
成宮寛貴 報道否定についての終わりに
フェイクニュースの影響力はますますネット社会では強くなるでしょう。
人生経験と情報量で上回る大人が騙されるんですから、中高生なんてマジでイチコロでしょうね。
ちなみに知性の高さの違いがあっても、フェイクニュースに対する反応は変わらないそうなので、賢い子供でも「真理の錯誤効果」について話してあげるといいかもですね。