
そんなやばいツールが既にロシアでは誰でも簡単に使える状態にあるんです。
少し前にロシアの友人と検索エンジンについての話になり、ロシアでは国内企業のYandex(ヤンデックス)の検索エンジンを利用するのが普通だとのこと。
日本でもYahooジャパンの検索エンジンがあるけど、2010年12月1日からはGoogleの検索テクノロジーが導入され、100%日本独自の検索エンジンとは言い難いですよね。
それに比べYandex(ヤンデックス)は100%自社開発の検索システムを構築しているので、その持っている機能もかなりエッジが効いています。
特に類似画像検索機能はGoogleより優れた性能を持っていて、使い方次第では『最強のストーカーツール』だよな・・・っと正直ゾッとしました。
目次
Yandex(ヤンデックス)とGoogleの類似画像検索能力の違い
YoutubeにUPされたこちらの動画『What facial recognition steals from us(顔認識機能が我々から盗むもの。)』を見て、Yandex(ヤンデックス)とGoogleの類似検索の違いが理解できました。
類似検索画像機能の違い
- Google:似ている画像を検索
- Yandex:似ている/同じ顔を検索
文字だとニュアンスが伝わりにくいかと思うので、実際に同じ画像を使ってYandex(ヤンデックス)とGoogleで類似画像検索をしてみました。
Yandex(ヤンデックス)の精度がおそロシア
インスタグラムから適当に拾ってきたソース元が不明の画像
こちらの画像はこの女性のインスタグラムから拾ってきたわけではなく、ビジネス利用(デートクラブ系)のアカウントなどで転用利用されているものです
こちらがYandex(ヤンデックス)とGoogleで出てきた結果です。
Yandex(ヤンデックス)の検索結果
Googleでの検索結果
違いは一目瞭然ですよね。
Google検索では顔が全然似ていない『金髪の女性』を集めているのに対して、Yandex(ヤンデックス)は『金髪+顔の形が似ている女性』を集めています。
Yandex(ヤンデックス)の方は見事に一番目に画像のソース元(厳密にいうと元では無いけど・・・)となるRedditの投稿を見事に探し当てています。
これで画像の美女の名前がWhitney Bensfiledであることがわかりました。どうやら女優さんのようですね。

Findcloneなら動画に映り込んだわずかな顔でも本人特定可能
上記の動画『What facial recognition steals from us(顔認識機能が我々から盗むもの。)』の6:00くらいからはFindcloneというさらにヤバ目なサービスを使っています。
これを使うとYoutube動画に映り込んだ一般人の特定まで、スクリーンショットの荒い画像でも簡単に出来てしまいます。
Youtube動画内の一般人を特定する
検索したい人物を見つける。
スクリーンショットを撮る。
画像をFindcloneというロシアのサイトで検索にかけるといくつか候補が出てくる。
検索結果の一番目に出てきた男性が同じシャツを着ていた。これで本人特定完了。

最強のストーカーツールが爆誕か?!
これを悪用されたらプライベートが丸裸だし、可愛い一般人は顔を盗撮されたら最後、Facebookやインスタグラムで名前や交友関係を知られてしまいます。
ただ今のところまだ日本人は平気そうなんですね。
っというのも試しに日本人の画像で検索してみましたが、出てくる画像は韓国や中国のものばかり。
先ほどのFindcloneもロシア版のFacebookと言われているVKontakteの画像から検索している様なので、今のところ日本人の顔は検索にかかりにくいのかと思われます。
けれど技術的に”検索エンジンを使った個人の特定は容易である”という事実には変わりはありません。

僕らのモラル次第ではプライバシーの権利を簡単に破壊する恐ろしいツールです。
今のところ類似画像検索への対処法としては
- 無闇にネットに自撮り画像をあげない。
- 勝手に名前をタグ付けされないようにプライバシー設定をちゃんとしておく。
ぐらいしかなさそうです。
