大人になると『高学歴なのになぜか頭の悪い人』に出会う機会があり、その度に疑問に思っていました。

勉強が出来る=頭が良い
この等式が成り立たないのは大人であれば周知の事実かと思います。
頭の悪い人と頭の良い人の考え方の違いを知ることで、実は今からでも頭が良くなる方法があるんです。
頭の良さを決めるのは抽象度
ずばり頭の悪い人は抽象度が低い人です。
抽象度とはつまりランダムに見える物事から共通項を探し出し、一つ上のグループにまとめられる能力です。
例えばウサギ、猫、豚を一つ上の抽象度に上げてみてみると「哺乳類」というグループが出来ます。
「哺乳類」からさらに抽象度をあげれば「生物」になります。
このように目の前にあるものや出来事を、一つ上の視点で見ると情報量が減ってシンプルになります。
一つ上の視点に上がることの出来ない、「抽象化の能力=抽象度」の低い人が俗にいう頭の悪い人です。
頭の良さ=問題解決能力
抽象度が低い人が頭の悪い人と言いましたが、ここに世間の考える頭の良さとのギャップがあります。
学校教育では暗記力=学力につながり、テストで高得点を取る傾向にあります。
このせいで僕らはつい記憶力の良い人=頭の良い人と思いがちです。
もちろん記憶力が高いのに越したことはありませんし、答えのあるテストや試験では大いに評価される能力です。
では実社会ではどうでしょうか?
恋愛や人間関係、ビジネスの世界に絶対の正解はまずありえません。
昨年まで通じたビジネスのやり方が今年も通じるとは限りませんし、トラブルがおきた際にどう対処すべきなのか自分で考える必要があります。
つまり予めビジネス書や恋愛書の内容を暗記して「この時はこうするべし!」なんてノウハウを使ってもほとんどのケースでは通じません。
必要なのは「つまりはこういうことだよね。」という物事の本質を見出す能力です。こうすることで問題解決に有効な手をすぐ取ることが出来ます。
頭の悪い人ほど難しく考える
頭の悪い人は問題をややこしく考えてしまいます。
なぜなら抽象化して目の前のトラブルや課題をシンプルにまとめる能力がないので、本質がどこかいつまでたっても見抜けません。
故に無駄な努力や見当違いな対策をして余計に状況を悪化させます
頭の悪い人の考え方はゴミの分別に例えるととわかりやすいです。
例えば道でゴミ拾いをする仕事を任されたとしましょう。
頭の悪い人は一生懸命に道に落ちているゴミを袋にただ黙々と入れていきます。
数時間後、頭の悪い人のゴミ袋はゴミで一杯になりましたが、困ったことにゴミの分別をしていなかったので、一旦集めたゴミを再び分別するハメになりました。
二度手間で面倒くさいですよね・・・・しかしこれが頭の悪い人の思考法です。

ゴミの分別は普段から行っている人も多いので「燃やすゴミ、燃やさないゴミ、資源ゴミ」と瞬時に抽象度を上げてグループ分けができると思います。
ただこれが人生や仕事のトラブルになったときに、ゴミの分別と同じように抽象化して分別できるのかというと・・・・。
頭が良くなる方法は簡単
抽象度を上げると余計な情報がなくなるので、感情的にならず冷静な視点から物事の本質に迫れる可能性が上がります。
本質がわかれば次に取るべき手段が明確になるだけではなく、余計な不安が減り心理的な負担も軽くなります。
つまり日頃から抽象度を上げてものを見るトレーニングをすればあなたの頭が良くなるのです。
やり方は簡単で、車が目に止まれば『四輪』や『交通手段』、ギターを見たら『楽器』など常に一つ上の抽象度で物事を捉える意識を持ちます。

このトレーニングは僕も1年以上続けていますが、慣れてくるとほぼ無意識で見たものの抽象度を上げている自分に気づきます。
頭を良くする方法は勉強以外にないと思いがちですが、実はこんなシンプルな方法でも頭が良くなります。
グーグール先生が全ての答えを持っている現代だと、記憶力よりも明らかに問題解決能力の方が重要です。
頭が悪いと悩んでいるのなら今日から抽象度を上げるトレーニングをしてみてくださいね。